【超一流】ケンブリッジ大学の特色と魅力|どんな人が合格するのか
世界の大勢の人が一度は名前を聞いたことがある、University of Cambridge(ケンブリッジ大学)。800年以上も続くイギリスの超名門大学です。
現在も世界大学ランキングで頻繁にトップ10に入り、相当数のノーベル賞受賞者や学者・政治家がケンブリッジ大学出身です。
今回は、そんなケンブリッジ大学がなぜそんなにも有名なのか、どうすごいのかを深掘り、ケンブリッジ大学が求める学生像についてもお話しします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ケンブリッジ大学ってどんなところ?
ケンブリッジ大学は1209年に創立された英語圏の中で2番目に歴史のある大学です。イギリスにあるもう一つのトップ大学で、同じくカレッジ制を取るオックスフォード大学とセットでOxbridge(オックスブリッジ)と呼ばれています。
多くのイギリス首相やノーベル賞受賞者を輩出していることでも有名です。オックスフォード大学と比較してケンブリッジ大学は理系が強いと言われており、アイザック・ニュートンやチャールズ・ダーウィンなどが卒業生です。

私が会ってきた中でも特に数学科で学んでいる留学生は優秀で、専攻を聞いた時に「Cambridge Maths」と言われるとおお!となってしまいます笑 日本人の数学科卒業生は有名外資系企業に就職する方が多い印象です。
ロケーション
ケンブリッジ市の中心地に位置しています。ロンドンからはケンブリッジ駅まで直通の電車またはバスで約1時間半です。1つのまとまった敷地の中に校舎があるのではなく街中に大学の建物が点在しているため、まさに学園都市といった雰囲気が味わえます。
中心地にはショップやレストラン、おしゃれなカフェなどもたくさんあります。市内を流れるRiver Cam(ケム川)の景観がとても綺麗で、Punting(手漕ぎボート)のアクティビティが人気です。
世界ランキング
Times Higher Educationの世界大学ランキングでは2025年は5位、過去10年間毎年7位以内に選ばれてています。
https://www.timeshighereducation.com
QS World University Rankingsでも2025年は5位、こちらも同じく過去10年間毎年7位以内です。また、英語英文学は科目別QSランキング2025年版で1位を獲得しています。
https://www.topuniversities.com
カレッジ制
ケンブリッジ大学というのは実は31個のカレッジの集まりです。それぞれのカレッジが1つのコミュニティーとなっていて、学生寮、食堂、図書館などの施設が入っています。選考も各カレッジによって行われるので、事前にカレッジの特徴について把握しておくことが大事です。
有名なカレッジとしてはTrinity College(トリニティカレッジ)が挙げられます。一番多くのノーベル賞受賞者を輩出しており、サイエンスの分野で世界をリードする研究が行われています。カレッジとしての規模も大きく、建物の外観が何より美しいです。

カレッジを選ぶ時には自分が入りたい学部の教員が在籍しているかや、教室までの距離、中心地までのアクセスを考えることをおすすめします。
学部課程コース
ケンブリッジ大学には、以下のリストのように豊富な学部課程コースがあります。
アングロ・サクソン、ノルス語、ケルト
考古学
建築
アジア・中東研究
化学工学およびバイオテクノロジー
古典学
コンピューターサイエンス
デザイン
経済学
教育学
工学
英文学
地理学
歴史と言語
歴史と政治
美術史
歴史
人間・社会・政治科学
土地経済学
法学
言語学
数学
医学
近代および中世言語
音楽
自然科学
哲学
心理・行動科学
神学・宗教・宗教哲学
獣医学
ケンブリッジ大学のコースでは、初年に幅広い分野を学び、その後で専門分野の選択に移ります。これにより、学生自身が興味や適性を見極めてから、専門的かつ深く学んでいけるようにカリキュラムが組まれています。
学費/奨学金
Undergraduate(学部)
イギリス国内の学生: £9,535(約181万円)
留学生: £27,024(約513万円)から£41,124(約781万円)、医学部は£70,554(約1,340万円)
※2025年5月の時点で1ポンド=190円で計算しています
コース | 授業料 |
Anglo-Saxon, Norse, and Celtic; Archaeology; Asian and Middle Eastern Studies; Classics; Economics; Education; English; History; History and Modern Languages; History and Politics; History of Art; Human, Social, and Political Sciences; Land Economy; Law; Linguistics; Modern and Medieval Languages; Philosophy; Theology, Religion, and Philosophy of Religion | £27,024(約513万円) |
Mathematics | £30,144(約573万円) |
Architecture; Design; Geography; Music | £35,358(約672万円) |
Chemical Engineering; Computer Science; Engineering; Management Studies; Manufacturing Engineering; Natural Sciences; Psychological and Behavioural Sciences | £41,124(約781万円) |
Medical and Veterinary Science | £70,554(約1,340万円) |
文系のコースは比較的安く、工学やサイエンス系のコースは高く設定されています。
日本人留学生が申請できる奨学金としては、主にケンブリッジ大学から出ているものと日本の財団から出ているものがあります。近年では柳井正財団や笹川平和財団からイギリスの大学に行く学生が増えており、経済的に正規留学が難しかった家庭も挑戦できるようになりました。
少人数制講義「スーパービジョン」
ケンブリッジ大学では学科単位での講義のほか、各カレッジ内でsupervision(スーパービジョン)という少人数に分かれての講義(日本のゼミよりさらに小規模なもの)が行われています。スーパービジョンではグループワークで課題をこなしたりディスカッションをしたりします。
学生中心の個別指導
学生1〜4人ほどに対してチューター(指導者)は1人、マンツーマン寄りのスタイルで進むスーパービジョン。講義で学んだことを取り上げていくディスカッションですが、雑談をするようなカジュアルな雰囲気で行います。
チューターはそれぞれの分野に精通していて、専門家視点でのフィードバックをダイレクトに返してくれます。ほかの学生やエキスパートからの率直な意見が直に聞けることは、他の講義スタイルにない点です。
課題→指導の流れで深まる理解
スーパービジョンの前には課題が出され、テーマに関わる本を読み、エッセイを書くこともあります。課題に取り組んで解決策を自分なりに考え、そのあとに個別指導を受ける。それにより、まず専門分野を深く理解し、さらに踏み込んだ意見交換ができるわけですね。
大学のコースの講義内容を理解するには時間が足りない!そんな時もスーパービジョンがあることで取りこぼしの心配ご無用!気軽に質問を投げかけられるので安心です。担当のチューターはメンターの役割も果たしており、勉強面や生活面で困ったことがあった時にいつでも頼れる存在です。
成績には影響しない
このスーパービジョンでは成績を左右しないため、評価や間違いを気にすることなく、興味のあることや考えを自由にぶつけられるのが大きなメリットです。自信を持てなかった学生がスーパービジョンに参加し、丁寧な指導を受けることでどんどん力をつけていく、そんな素晴らしいカリキュラムです。
どんな人が合格するの?
難関ケンブリッジ大学に合格するには?ここからは出願と選考フロー、面接など、おさえておきたいポイントをご説明します。
出願方法/選考プロセス
英国大学への出願ポータルであるUCASから出願をします。日本の高校卒業資格は認められていないため、A-levelやIBといった海外カリキュラム(統一試験)を履修する必要があります。
イギリスでは統一試験の成績によって合否が決まるので、大学ごとの受験はありません。ただ、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学のみ独自の入学試験を受ける必要があります。また、面接も実施されない大学がほとんどですが、ケンブリッジ大学含むトップ数校では面接が行われます。
また、留学生はIELTSの成績の提出が求められます。学部により例外はありますが、応募条件はIELTSスコア7.0以上となっています。
ケンブリッジ大学の面接
ケンブリッジ大学に合格するには、必ず面接を突破しなければいけません。面接を通して、選択した分野への理解と知識、そして、学生が卒業後に活躍する可能性まで見ています。
選考のなかでは、このような学生を探しています。
- 難しい学問を学ぶ準備が整っている
- ケンブリッジの学習環境に適応できる
- 世界への関心があり、新しいアイディアを柔軟に受け止められる
- 学びたい分野に対しての強い情熱がある
- 自分なりの視点で論理的に判断できる
オンラインまたは対面で、通常面接の回数は1回〜2回、所要時間は約35分〜50分。1-3人の面接官とディスカッションする形を多くとっています。カレッジによっては3、4回面接を実施することもあります。
ケンブリッジ大学提供の面接動画のなかでは、面接中にテストが出され、その場で問題を解く場面もありました。
各分野で面接内容は様々ですが、学術的かつ難しいということは覚悟して対策しておきましょう。ただし、「自分らしく、自分の考えを伝え、熱意を持って取り組む」ことを忘れずに!
面接は学生が強みや能力、学習意欲をアピールする場ですが、学生自身も面接を通して、入学前にケンブリッジ大学についてよく知るきっかけにもなります。
学力以外で評価されるポイント
ケンブリッジ大学は、今まで学校で学んできたこと以外に、出願者の探究心にも重きをおいています。アカデミックな能力だけではなく、学習分野への熱意やこだわりを評価しています。
ケンブリッジ大学のアドバイスとしては、そういった探究心を養う方法として、できることをたくさん挙げています。
- 専門書籍や雑誌を読む
- 映画やドキュメンタリーを観る
- 博物館や美術館を訪れる
- 選択分野に関連したボランティアや職務体験への参加
- コンテストやプロジェクトへの参加
大学サイトでは、各コースごとにおすすめの書籍やポッドキャストなどを紹介しているので、チェックしてみてくださいね。学校で授業を受けたりテスト勉強を受けるだけの学習ではなく、プライベートな時間を使って知見を広げるよう動いてみましょう。
ケンブリッジ大学への挑戦をあきらめないために
ケンブリッジ大学は、言わずと知れた世界トップの超名門校。理系分野に強いこと、31のカレッジによる特有の教育システム、少人数制の個別指導「スーパービジョン」はおさえておきたい特色です。
高い学力だけでなく、学びへの情熱や論理的思考力、探究心も評価基準に。面接では発想力や分野への深い理解も試されます。
合格のために取り組むべきことは山積みですが、大学サイトには合格を勝ち取るアドバイスも豊富にありますので、ぜひチェックしてみてください。
単なる学力の向上にとどまらず、自分の頭で考えて学び、挑戦したい人にぴったりの大学です。狭き門でも主体的な学びを大切にし、ケンブリッジ大学の合格を目指しましょう!
ケンブリッジ大学の公式ウェブサイト: