海外大学進学 – イギリス大学留学
海外大学進学のメリットとは? – イギリス編
① 生きた英語が身に付く
大学での授業や現地での生活はもちろんすべて英語です。日本より高度な内容を勉強する大学が多く、論文を読むなど最初は苦労することもありますがその分英語力が身に付きます。
また、トラブルが起きた際には自分で解決しないといけないので、社会に出ても通用する環境適応能力が得られます。
② 友達のネットワークが広がる
海外留学先としてやはり英語圏の大学は人気で、世界中から生徒が集まります。その中でもイギリスの大学に進学する留学生の数は年々増えています。
日々の生活の中で多種多様な文化や考え方に触れられ、留学後も残る友達はかけがえのない財産となります。
③ 世界ランキング上位の大学が多い
世界大学ランキング上位の大学のほとんどがイギリスとアメリカにあります。日本でも近年は奨学金を出す団体が増えてきたのでより多くの人が行けるようになりました。
研究施設が充実していたり、周りに優秀な学生が多くいたりと、レベルの高い環境でチャレンジしたい方にとっての機会がたくさんあります。
④ 就職に有利
日本の有名企業や外資系企業には、正規留学で海外大学にいる学生を優遇した就活プロセスが用意されていることがあります。
例えば海外留学生向けに開催されるキャリアフォーラムや、担当者が大学に直接出向いて選考会をするオンキャンパスリクルートメントがあります。海外大学を選ぶことは、仕事というその先の人生を見据えた時にとても有意義な選択肢になります。
イギリスの大学の特徴
世界最高レベルの教育
イギリスには約100校の大学があり、99%が国立大学です。日本の約800校と比べると少ないにも関わらず、名門大学が数多く存在し、教育水準がとても高い国です。
アメリカのアイビーリーグのように、イギリスにもラッセルグループという優秀な大学の総称があります。2024年現在は24校が加盟しており、世界大学ランキングの上位にランクインしています。より質の高い教育を求めて、世界中から留学生が集まります。
歴史

英語圏で一番古い大学はイギリスにあるオックスフォード大学で、11世紀末に設立されました。世界大学ランキングで1位に選ばれたり、ハリーポッターの舞台になったりと、日本でも知らない人はいない有名な大学です。
歴史や伝統のある大学はOld Universityと呼ばれる一方、近年Universityに昇格した大学はNew Universityと呼ばれ、比較的入学要件も易しい傾向にあります。
卒業時期
学部 (Undergraduate) は3年制、修士 (Masters) は1年制になります(イングランドの場合、医学部など一部学部を除く)。
アメリカや日本の大学だと1年間の教養課程を経て2年目から専攻のコースに分かれますが、イギリスでは1年目から専攻のコースがスタートするので1年短い期間で卒業ができます。
専門性の高い学び
上で説明したとおりイギリスの大学では1年目から専攻のコースに分かれ、専門性の高い勉強ができます。各分野でのトップレベルの研究が行われているため、研究したいテーマが決まっている方におすすめです。
イギリス大学進学: 入学要件
イギリスの大学では日本の高校卒業資格が認められていないため、日本の高校の途中、または卒業してから行く場合は下記いずれかの方法を取る必要があります。
① Foundation Courseを修了する
日本の高校を卒業してから行く場合もっとも一般的なのは、ファウンデーションコース経由での大学入学になります。ファウンデーションコースは1年間の大学入学準備のためのコースで、最後の試験に合格すると大学への入学が確約されます。
大学が運営しているコースと外部の機関が運営しているコースがあり、大学が運営しているコースの場合はそのまま運営元の大学への入学が可能なので、行きたい大学にファウンデーションコースがあればそこに入るのが一番近道です。学部が3年間なので、ファウンデーションコースを合わせても4年間となり、卒業時期が日本とそれほど変わりません。
注意する点としては、オックスフォード大学やケンブリッジ大学*といったトップ校、また医学部等の一部学部はファウンデーション経由では入れないため、A-levelやIBを修了する必要があります。
また、ファウンデーションコースに似たパスウェイとして、International Year OneとInternational Year Twoというのもあります。それぞれ、大学2年生への編入と大学3年生への編入のための準備コースとなっています。
*厳密には、オックスフォード大学はファウンデーションコースからの入学を認めていますが、競争率が高いのでその他の入学資格を取ることを推奨しています。
ケンブリッジ大学はアート系のコースのみファウンデーションコースからの入学可能、理系のコースは原則不可です。
インペリアルカレッジロンドンはウォーリック大学の「International Foundation Programme in Science & Engineering (IFP)」とUCLの「Undergraduate Preparatory Certificate for Science and Engineering (UPCSE)」のみ認めています。
② A-levelを修了する
イギリスで認められているもっとも一般的な高校卒業資格です。A-levelは2年間なので、日本で高校卒業後にイギリスに渡ってA-levelを修了すると、ファウンデーションコースを選んだ場合と比べると卒業時期は少し遅くなります。
その分、全ての大学と学部を受けられるため、オックスフォード大学やケンブリッジ大学、インペリアルカレッジロンドンといったトップ校やを目指す方や、医学部を受験されたい方にとっての選択肢となります。
③ その他の国際カリキュラムを修了する(IBDP, APなど)
インターナショナルスクールで広く採用されているIBDPの修了資格はイギリスでも認められています。また、アメリカンスクールで勉強できるAP(Advanced Placement)もA-level同様、取得していればイギリスの大学への入学が可能です。
日本の高校でもIB認定校やケンブリッジ国際認定校が増えてきています。これらの他にも、大学側が認めている国際カリキュラムを履修されている場合は、現地の学生と同じプロセスでの受験が可能です。出願方法については下で解説しています。
イギリス大学進学: 出願方法
①ファウンデーションコース経由の場合と②、③のイギリスの大学で認められている高校卒業資格を使って出願する場合ではプロセスが異なります。
ファウンデーションコースへの出願はそれぞれのコースへ個別に出願書類を提出します。
A-levelやIB等を学校で勉強している方はUCASというポータルから一括で出願をします。

UCASから出願できるのは5校まで、医学部の場合は4校までとなります。また、University of Oxford(オックスフォード大学)とUniversity of Cambridge(ケンブリッジ大学)への併願は不可、どちらか1校を選ぶ必要があります。
また、留学生はIELTSの成績も必要になります。ファウンデーションコースやトップ大学以外の大学ではIELTSスコア5.5以上が合格基準になりますが、難関校では6.5や7.0以上のスコアが求められます。
イギリス大学進学: 留学にかかる費用
イギリスの大学留学にかかる年間費用の目安は以下のとおりです(2024年現在)。
- 学費: 25,000〜39,000ポンド (医学部は47,000〜67,000ポンド)
- 寮費/家賃: 8,000ポンド
- 生活費: 1,250ポンド
- 学生ビザ申請料: 348ポンド
- NHS(国民保健サービス): 776ポンド
- 航空券代: 1回の往復で20万円
合計: 約3.5万〜5万ポンド
1ポンド=190円で換算すると以下のとおりになります。
- 学費: 4,750,000〜7,410,000円
- 寮費/家賃: 1,520,000円
- 生活費: 237,500円
- 学生ビザ申請料: 66,120円
- NHS(国民保健サービス): 147,440円
- 航空券代: 1回の往復で20万円
合計: 約690万〜960万円
イギリス大学入学までの流れ: 留学エージェントにお任せ

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