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【給付型奨学金3選】イギリス高校/大学正規留学(2025年入学) 

【給付型奨学金3選】イギリス高校/大学正規留学(2025年入学) 

イギリス留学の給付型奨学金: 特徴と選び方

 

<strong>Maki</strong>
Maki

近年多くの団体が海外留学を支援するために奨学金を支給していますが、中でも学部への正規留学を対象にしている奨学金3つ、柳井正財団笹川平和財団Tazaki財団の3つをご紹介します。

 

この3つとも給付型の奨学金になっているので返済義務がありません。なおかつほとんどの学部で全額の学費をカバーできる+生活費も支給されるというようなとても手厚い奨学金です。

 

ここでは触れませんが柳井正財団と笹川平和財団はアメリカの大学も対象としているので、海外大学進学を考えている方みなさんの参考になるかと思います。

 

柳井正財団と笹川平和財団が同じタイプで、Tazaki財団は大学への正規留学を見据えた高校からの留学を支援している別のタイプのものになるので、先に柳井正財団と笹川平和財団を比較していきます。

 

 

モアエデュケーションにはこの3財団の奨学金でイギリスの大学に通っている先生たちが講師として在籍しており、経験談の共有やエッセイのアドバイスなどを行っています。奨学金の申請を考えている方は是非お問い合わせください。

 

 

柳井正財団と笹川平和財団の比較


設立時期


ユニクロの創業者である柳内さんが始めた財団で、2017年に設立された比較的新しい奨学金制度です。

インペリアルカレッジロンドンを例に取ると、2017年より前は一学年で日本人が10人もいなかったのですが、現在は大幅に増えてより多くの優秀な生徒たちがイギリスのトップ大学に留学に行けるようになりました。

 

財団自体は国際交流および国際協力の推進を目的として1986年に設立されており、奨学金制度は2022年にできました。

 

 


申請時期


予約型と合格型に分かれています。

イギリスの大学は9〜10月始まりの秋入学になっており、出願時期はその1年前の秋になります。予約型はそれより出願より前の7月に募集が始まり、合格型は出願が終わって大学からのオファーが出た後の12月から申請開始になります。

 

秋期と春期に分かれています。

秋期は予約型と同じ7月募集開始、春期は合格型と同じ12月募集開始となります。

 

 


募集人数


予約型と合格型それぞれでアメリカとイギリス合わせて年間20名程度募集しています。

 

全体で最大35名程度募集しています。

 

 


対象大学


両財団ともイギリスの全ての大学が対象というわけではなく、イギリスの中でもトップの限られた大学だけが対象となります。どちらもアメリカとイギリスの大学が対象になりますが、ここではイギリスの大学についてご紹介します

 

イギリスの対象大学 (2025年秋入学):

University of Oxford (オックスフォード大学)

University of Cambridge (ケンブリッジ大学)

Imperial College London (インペリアル・カレッジ・ロンドン)

University College London (UCL) (ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)

King’s College London (キングス・カレッジ・ロンドン)

London School of Economics (LSE) (ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)

University of Edinburgh (エディンバラ大学)

※笹川平和財団は★の4校のみ

 

ファンデーションコースは対象外となっています。

 

 

ファウンデーションコースとは

大学進学準備コースです。

日本の高校課程を修了してそのままイギリスの大学に入学することはできず、通常はファンデーションコースに1年間通ってから大学に進学します。この2財団の奨学金に関してはファウンデーションコースへの入学は対象外となるので、必ず国際カリキュラム=イギリスの大学で入学資格として認められている高校卒業資格を履修している必要があります。代表的なカリキュラムにA-level(Aレベル)やIB(国際バカロレア)があります。

かなり少数ではありますが、日本の高校に通いながらオンラインのインターナショナルスクールなどでA-levelのコースを並行して取っている方もいらっしゃいます。この場合は日本の高校に通っていても直接イギリスの大学の学部に進学ができます。

→イギリスの大学進学方法について

 

 


支給額/期間


支給額の上限が設定されており、イギリスの場合は年間6万8000ポンドで、支給期間は原則3年間となっています。イングランドの大学に関しては学部が3年制なので3年間支給となっており、対象大学にも入っているUniversity of Edinburghのようスコットランドの大学になると学部が日本と同じ4年制になります。そのため原則3年か、または4年間の支給となっています。

 

年間支給額6万8000ポンドの中で授業料、寮費、保険料の合計は年間上限5万7000ポンド、これらに加えて生活費1万1000ポンドが支給されます。

 

対象大学の多くの学部では授業料は3万ポンド台なので全額カバーされる奨学金になっていますが、医学部など一部の学部にでは5万7000ポンドよりも高い学費になっています。そのような学部に入る場合は超過分を自費で賄う必要があります。

 

対象大学の中にイングランド以外の大学がないので、イギリスに関しては支給期間は3年間のみとなります。

 

支給額の上限は設定されていません授業料、寮費、保険料に関しては大学在学に必要な分は実費で支給されます。柳井正財団と同様にこれらに加えて生活費1万1000ポンドが支給されます。

 

 


応募要件: 英語レベル


両財団ともIELTS(アイエルツ)やTOEFL(トフル)などの英語資格試験スコアの提出が求められます。柳井正財団ではIELTSスコア6.5以上が応募要件となっています。

 
IELTSは9点満点の英語資格試験となっており、イギリスでは平均的なレベルの大学だと5.5以上あれば入れますが、対象大学の7校に関しては一番低いところでも6.5以上が必要になってきます。オックスフォード大学やケンブリッジ大学のように世界ランキング1位2位レベルの大学になると7.0、学部によっては7.5が必要になります。必要スコアについては各学部の入学要件を確認してください。

 

ただ試験を受けたことがない方も応募は可能となっていて、その場合はふさわしい英語レベルがあること他の成績をもって証明します。

 

IELTSの特徴とメリット
日本英語検定協会が運営する海外留学時の英語力証明テスト『IELTS(アイエルツ)』の公式ウェブサイトです。本ページでは4つのメリットを掲載。英検協会運営のIELTSは「受験料が最安値」「試験会場が好立地」「全国主要都市で開催」等メリット満載...

 

 


応募要件: 所得制限


2財団の支援内容はとてもよく似ていますが、大きな違いとして柳内正財団は所得制限を2700万円以下と設けており、笹川平和財団は所得制限を設けていません

 

 


エッセイについて


英国大学出願と同じように、奨学金に応募する上でエッセイがとても大事になってきます。応募してくるのはみなさん成績優秀な方々なので、エッセイの中で財団の求める人物像にふさわしいことと、大学で勉強することが将来社会貢献につながることをアピールできないと合格は勝ち取れません。

 

柳井正財団の求める人物像

 

笹川平和財団の求める人物像

 

エッセイは日本語で3つ書きます。

エッセイ1

あなたの目指す将来の姿を教えてください。その際、あなたが実現したいことを書いてください。

エッセイ2

エッセー#1で書いたことを実現するために、あなたはこれから進学する米国もしくは英国の大学で何をしたいと思っていますか。

エッセイ3

あなたが今までで最も力を入れて取り組んだことや最も心を動かされたことは何ですか。

 

小論文1

出願した⼤学に送付済みもしくは送付予定の英⽂による⼩論⽂のうち、ご⾃⾝で最も良く書
けていると思われる論⽂(英⽂。研究論⽂は除く。)

小論文2

留学を志すことになったきっかけと留学を通じてどのような将来を⽬指すかについて

小論文3

ご⾃⾝のアピールポイントあるいはぜひとも伝えたいこと

 

小論文1に関しては大学出願時に提出するPersonal Statement(パーソナルステイトメント)=志望動機書をそのまま提出します。

 

 

Tazaki財団奨学金: 現地高校から大学進学

高校卒業後、直接大学入学をする高校3年生を対象とした柳内正財団/笹川平和財団と違い、Tazaki財団はイギリスのトップ大学入学を前提としたパブリックスクールへの入学を希望する高校1年生を対象としています。

 

パブリックスクールはイギリスでは私立の学校という意味で、その中でも伝統や歴史がある名門校の総称です。Tazaki財団は3校のパブリックスクールと提携しており、奨学生はそのうちの1校に派遣されます。

 

前述のとおり日本の高校卒業資格はイギリスの大学の入学資格としては認められていません。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、インペリアルカレッジロンドン以外の大学はファウンデーションコースを経由しての入学ができますが、この3校の場合は国際カリキュラムであるA-levelやIBを履修している必要があります。Tazaki財団創立者の田崎さんがケンブリッジ大学の卒業生ということもあり、この奨学金の目的はこれらのトップ大学入学者を出すことなので、パブリックスクールでの2年間のA-level課程を含めた支援を行なっています。

→イギリスの大学進学方法について

 

 


支給内容


2025年入学の募集要項がまだ出ていないので2024年入学の情報になります(2024年5月末時点)。

 

9月からイギリスのパブリックスクールへ入学し、Aレベル資格取得後ケンブリッジ大学、オックスフォード大学などの英国大学へ進学する方を対象にパブリックスクール2年間、大学学部3年間(原則)の奨学金が支給されます

(1) 国内での英語語学研修費
(2) 英国パブリックスクールの学費・寮費及び休暇時のホストファミリー滞在費
(3) 英国パブリックスクール在籍中のガーディアン*費用
(4) 英国大学学部(原則 3 年間)の学費・寮費・生活費
(5) 2回の往復旅費全額

 

*高校生以下の留学生はガーディアン(後見人)をつけることが義務付けられている

  

 


募集人数


国内での語学研修を受けられる語学研修生は20〜30名程度その中から留学奨学生として留学に行けるのは5〜10名となっています

 


応募要件: 対象となる生徒


東京都、東京都周辺の高校及びその他の地域の高校の生徒、つまり日本国内の高校に通っている方が対象になります。柳井正財団と笹川平和財団では海外の高校やインターナショナルスクールに通う生徒も対象となっています。

  


申請〜留学までの流れ


高校1年生

11月に応募開始。書類選考と面接に合格したらまずは語学研修生となります。

語学研修生はブリティッシュカウンシルで英語レッスンを受け、ボーディングスクールセミナーやIELTS試験対策も行われます。

 

高校2年生

4月に最終の選考が行われ、留学奨学生が決まります。

留学奨学生になれなかった方はそのまま語学研修を続けます。留学奨学生はビザ申請やA-levelの予習など、パブリックスクール入学の手続きを始めます。

 

9月にパブリックスクールへ入学。2年間のA-level課程を経てイギリスの大学に入学します。

 

 


 

いかがだったでしょうか。

近年奨学金を支給する団体が増え、優秀な方が一流の教育を受けられる機会が増えています。自分の行きたい大学や留学形態に合わせてリサーチをして、最高の環境で夢を実現させてください!

 

 

モアエデュケーションにはこの3財団の奨学金でイギリスの大学に通っている先生たちが講師として在籍しており、経験談の共有やエッセイのアドバイスなどを行っています。奨学金の申請を考えている方は是非お問い合わせください。

 

 

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【イギリス留学 奨学金】高校/大学の正規留学に使える給付型の奨学金3選!!

 

この記事を書いた人
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