小中高生の正規留学 – イギリス
対象年齢
小学生、中学生、高校生
モアエデュケーションでご紹介しているボーディングスクールへの入学は8歳から可能です。
イギリスの中学・高校課程
留学生はボーディングスクールと呼ばれる寮制の学校へ入学するのが一般的です。
日本の中学にあたる課程ではGCSE(または国際版であるIGCSE)と呼ばれるカリキュラムを勉強します。2年間の課程の最後に統一試験が行われ、その結果は高校受験の合否に直結し、大学受験にも関係します。
日本の高校にあたる課程、Sixth Formでは、ほとんどの学校でA-levelと呼ばれるイギリス発祥のカリキュラムが採用されています。近年では国際化の動きに合わせてIBを導入する学校も増えています。A-levelとIB共に2年間の課程の最後に統一試験が行われ、その結果は大学受験の合否に直結します。
GCSE/IGCSEとは
イギリスの中等教育課程であるYear10 – Year11(中学3年生 – 高校1年生にあたる)で勉強するカリキュラムで、通常2年間で7-9科目を履修します。
留学生向けのインターナショナルスクールでは、1年間のコースが用意されているところもあり、学年を落とさずにGCSE/IGCSE資格をを取ることができます。
高校課程の準備段階となるので、A-levelで選択予定の科目を重点的に勉強すると次のレベルに上がった時にスムーズです。
A-level(Aレベル)とは
イギリスのYear12 – Year13(高校2年生 – 高校3年生にあたる)で勉強するカリキュラムで、完全選択科目という点が日本の高校との大きな違いになります。
大学での専攻を考慮して科目を選択する必要がありますが、自分が好きな科目/良い成績が取れる科目で固めることもできるのが特徴です。
また、1年目は4科目、2年目は3科目と履修科目が少ないため、日本よりも早い段階で専門性の高い勉強ができます。
日本でA-levelが学べる学校一覧(2024年現在)
IB(国際バカロレア)とは
インターナショナルバカロレアの略で、多くの国で認定されている国際的なカリキュラムです。日本のインターナショナルスクールや国際系の高校でも多く採用されているので聞き馴染みがあるかもしれません。
学年によって3段階のプログラムにわかれており、PYP(Primary Years Programme)は3歳〜12歳、MYP(Middle Years Programme)は11歳〜16歳、DP(Diploma Programme)は16歳〜19歳の生徒を対象としています。
イギリスではA-levelの代わりにIBが勉強できるように採用している学校が多いので、ここでご紹介するのは「IBDP」のプログラムです。IBDPはDP coreと呼ばれるプロジェクトベースの部分と6つの選択科目からなっています。
DP core
下記の3つで構成されています。
①Creativity, activity, service(CAS)-創造性・活動・奉仕
社会で活動する上で必要なスキルを学びます。成績は出ませんが必須科目となっています。
②The extended essay(EE)-課題論文
選択科目の中から1科目を選び、テーマを決めて4000字(英語の場合)のエッセイにまとめて提出します。論文形式なので大学での研究に近いプロジェクトができます。
③Theory of knowledge(TOK)-知の理論
日本語では「知の理論」と呼ばれます。クリティカルシンキングやロジカルシンキングを通して1600字のエッセイにまとめます。
選択科目
A-levelとの大きな違いは理系文系が混ざった6つ科目グループから1科目ずつ選ぶという点です(グループ6のみグループ3または4に置き換え可能)。
そのうち最低3科目、最大5科目はHL(Higher Level)の難易度を取る必要があり、残りはSL(Standard Level)を取ります。まだはっきりとどの専攻に進みたいかわからない方や、幅広く知識をつけたい方に最適です。
1. Studies in language and literature (言語と文学)
- Language A: literature (文学)
- Language A: language and literature (言語と文学)
- Literature and performance (文学と演劇)
2. Language acquisition (言語習得)
- Classical languages (古典言語)
- Language Ab initio (初級言語)
- Language B (言語B)
3. Individuals and societies (個人と社会)
- Business management (ビジネスと経営)
- Digital society (デジタル社会)
- Economics (経済)
- Geography (地理)
- Global policies (国際政治)
- History (歴史)
- Language and culture (言語と文化)
- Philosophy (哲学)
- Psychology (心理学)
- Social and cultural anthropology (社会文化人類学)
- World religions (世界の宗教)
4. Sciences (理科)
- Biology (生物)
- Chemistry (化学)
- Computer science (コンピューターサイエンス)
- Design technology (デザインテクノロジー)
- Environmental systems and societies (環境システムと社会)
- Physics (物理)
- Sports, exercise and health sciences (スポーツ科学)
5. Mathematics (数学)
- Analysis and approaches (解析とアプローチ)
- Applications and interpretation (応用と解釈)
6. Arts (芸術)
- Dance (ダンス)
- Film (映画)
- Music (音楽)
- Theatre (演劇)
- Visual arts (ビジュアルアート)
ボーディングスクールの魅力
ボーディングスクールは寮制の学校を指し、ほとんどが中高一貫校ですが、小学生から受け入れている学校もあります。代表的なのは英国王室の子息や多くの首相を輩出したイートン校、日本にも開校したハロウ校やラグビースクールで、15世紀にイギリスで初めて設立されました。
その後、アメリカなど他の国でも設立されるようになり、世界各国の小中高生の長期留学先となっています。全寮制ではなく毎日学校へ通うDay Studentsも受け入れているところがほとんどです。
サッカーコートが何個も入るような広大な敷地を有し、学業以外の設備もとても充実しています。スポーツのみでなく、芸術や音楽といった幅広いアクティビティーを通して感性やチームワークを養います。
現地の生徒が大半ですが、世界各国から留学生が集まります。様々な文化について知り、考え方を共有することで、視野がぐっと広がります。
1クラス10人程の少人数制で、先生が生徒の状況が把握しやすく、ディスカッションが多いのも特徴です。また、生徒ひとりひとりに相談役の先生がつくので、困った時に近くに頼れる人がいる環境が整っています。
留学にかかる費用
ボーディングスクールへの留学でかかる費用の目安は以下のとおりです(2024年現在)。
- 学費: 32,000〜53,000ポンド
- ガーディアン費用: 2,500ポンド
- ハーフタームなど休暇中のホームステイ費用: 2,000ポンド
- 学生ビザ申請料: 348ポンド
- NHS(国民保健サービス): 776ポンド
- 航空券代: 1回の往復で20万円
合計: 約4万〜6万ポンド
1ポンド=190円で換算すると以下のとおりになります。
- 学費: 6,080,000〜10,070,000円
- ガーディアン費用: 475,000円
- ハーフタームなど休暇中のホームステイ費用: 380,000円
- 学生ビザ申請料: 66,120円
- NHS(国民保健サービス): 147,440円
- 航空券代: 1回の往復で20万円
合計: 約700万〜1130万円
年間の学費は高額になりますが、サマースクールならボーディングスクールでの生活が2週間〜と短い期間で体験できます。費用も抑えられ、ビザも不要なのでお手軽な留学オプションです。