【後編】日本人留学生に聞く – イギリスのボーディングスクールと大学生活
Kentoです。イギリスのUniversity of Derby(ダービー大学)でスポーツマネジメントを専攻しています。
大学1年目が終わり、夏休みで日本に一時帰国中です。
Kentoくんはモアエデュケーションが始まったばかりの時にオンライン家庭教師を利用いただいた生徒さんです。Physics(物理)のA-level試験対策でサポートさせていただき、見事第一志望の大学に合格されました。
中学3年生から留学されているので、英国ボーディングスクールでの生活について、あと大学生活は高校とまた違うと思うので、その辺りのお話も色々聞いていきたいと思います!
この記事は【後編】です。前編はこちらから – 「留学のきっかけ」「ボーディングスクールでの生活」「イギリスの大学受験」「A-level試験対策」について話しています!
イギリスの大学で学ぶスポーツマネジメントとは
大学では何を勉強する?実践的スキルが身につく授業
コースにいる人たちは大体みんなスポーツ関係の仕事につきたい人が多いです。
マネジメント(経営)のことについて勉強するんですけど、講義の回数は他のコースに比べて少なくて、その代わりに実践が多いです。
ダービーの街に学校と提携しているサッカークラブがあって、1年生の時はそこでワークプレースメント(インターンシップ)が2週間に1回あります。2年生、3年生になると自分たちでよりマネジメントするようになってくるので、すごく実践的ですね。
例えば、マラソンのイベントの一部を自分たちが担当する。元々クラブがやってるんですけど、僕たち生徒数でマネジメントできるぐらいの規模を担当したり。また、サッカーの試合の時に区画を決めて、ここは担当がいるからそれ以外のところをマネジメントしてねだったり、そういうの感じです。
1年目は実際に表に出てというよりかは、組織内に入ってどんなことをやっているかを学ぶ機会が多かったです。そのサッカークラブにはコマーシャル部門やコミュニティといった4つの部門があって、毎回違うところに行っていました。2年目以降はやることもちょっと変わるので、もっと面白くなるかなと思っています。
ダービー大学の1週間のスケジュール
平日5日のうち3日授業があって、2日は何もないです。何もない日は自分で勉強しろって言われていますが、大体の子は勉強せずに自分の部屋で過ごすか、運動したり外に出たりという感じだと思います笑
講義は1コマ2〜3時間で結構長いので、1日に何個も講義があるわけではなく平均1日2、3コマでした。長い講義は1時間ごとくらいで休憩が入ります。
僕たちの講義はただ聞くというより、話し合ったりディスカッションしたり、意見の交換が多いです。コース自体がニッチで人も少ないので、必ずみんなに発言する機会がやってきます。コース全体で30人くらいで、授業に出席する人はその3分の2ぐらいなので、クラスにいつもいるのは20人くらいです。
出席を取られるクラスもあるんですが、その時は学生証をスキャンします。講師によって出席ポイントみたいなのがあって、それがグレード(成績)に影響するクラスもあります。例えばグレード100%のうち10%がその出席のポイントで、毎回必ず出席すれば10%は取れますよっていう。
インタラクティブで楽しそうですね!
私はBiomedical Sciences(バイオメディカルサイエンス)という医学系の学科だったので、ラボ(実験)の部分がプレースメントにあたるかと思います。
ラボもプレースメントも、将来関連する仕事に就く人にとってはそのままキャリアに繋がるので良さそうですね。
インペリアルカレッジロンドンではレクチャー(講義)のほかに、さらに小さいチューターグループに分かれてプロジェクトをしていたのですが、Kentoくんの学部は小さいので分かれないみたいです。
大学での活動やイベント – 留学生コミュニティの実態
大学でもボーディングスクールの時から引き続きサッカーをメインでしています。
それ以外には時々インターナショナル生(留学生)だけのコミュニティ/サークルがあって、そこの集まり行くことはあります。みんなでボードゲームをしたり、普通に喋るだけの時もありますし、みんなでボーリングをしたりしますね。
日本人は同じ学年にいるかどうかわからないレベルです笑 もちろん日本人と関わりたいというのはありますが、いなくても問題はないです。
ロンドンの大学ではJapanese Society(日本人会)というサークルが各大学にあるのに加えて、Univeristy of London(ロンドン大学)全体での日本人の集まりもあります。
イベントもすごく多くて、ハロウィンだったりボートパーティが毎年開催されます。
他にもAbacus(アバカス)というアジア系留学生のコミュニティがあって、そこ主催のイベントもたくさんありました。
そういった近隣大学との合同イベントはありますか?
いや、ほぼないですね。本当にもう自分たちだけで完結してるみたいな感じなので。ダービーはそもそも規模が小さめで、マンチェスター、ロンドン、ノッティンガム、バーミンガムなどの都市に比べたらかなり小さいと思います。
大学生の住まい事情 – フラットシェアが基本
大学での住まい事情を聞きたいんですけど、ロンドンの大学は1年目だけ寮に住めて、2年目以降は友達2、3人とフラットシェア(ルームシェア)をすることが多いです。
部屋は大体1人部屋で、En suite(バスルーム付きの部屋)もあればトイレ・シャワーは共用のところもあります。
最近では中国人を中心とした富裕層向けのサービスアパートメントもあって、朝食が出たりとラグジュアリーなレジデンスに留学生が固まって住んでいるところもあります。
ダービーはどんな感じですか?
ダービーは2年目も寮は入れます。1年目と2年目の学生で寮が分かれているので、あまり一緒になることないです。
寮はフラット(アパートメント)になっていて、5人か6人で一緒に住みます。僕は1年目は5人で生活していました。ベッドルームにはそれぞれトイレ・シャワーがついていて、キッチンだけ共有というEn suiteの部屋です。
新しく仲いい友達グループができたらそっちと次の年は住むパターンが多いので、1年ごとにフラットメイトは変わります。僕はサッカーを一緒に練習する友達と1番仲良くて、その次に今のフラットメイトたちと仲が良いです。
大学卒業後のキャリアプラン
僕のコースはあと2年で卒業です(イギリスの学部は基本3年制)。
卒業後は、自分がスポーツをやっていた立場なので、逆にコーチだったりクラブの運営側だったりそっち側に回って若いスポーツ選手を育てたいなというのはありますね。
就職はとりあえずイギリスでしたいなと思っています。でも自分が育ったのは日本なので、どちらかというと日本人の選手たちをサポートして、より海外に行きやすい環境を作りたいなというのもあります。
やっぱり英語が使えると幅が広がるので、選択肢も増えて本当に良いと思います。
この夏休み中は日本のスポーツ関係の仕事もしてみたいので、それができるバイトを探してみたいなと思っています。
日本の企業やクラブも絶対みんな来て欲しいと思いますよ!サッカーの本場でマネジメントを勉強していたら、日本側の団体も学ぶことがいっぱいあるはずです。
Kentoくんを担当してくれた先生は本当に勉強好きな医学部の学生で、直接日本の大学の教授と話して、夏休み中はずっとその研究室でインターンをしていましたよ。教授も海外の医学生と意見交換できるのは貴重な経験だったみたい。
新学期が始まるのは9月下旬なので、6月から9月で4ヶ月ぐらい休みがあります。イギリス特有なのかもしれないですけど、結構休みは多いです。
長期休暇はクリスマス、イースター、サマーホリデーで年の3分の1以上が休み。ボーディングスクールではハーフタームという、長期休暇の間にさらに休みがあります笑。
メッセージ: イギリス留学を成功させるコツ
留学を考えている人に向けてのメッセージとして、まず1個すごい自分的に変わるなというのは、世界観が本当に広がります。
色んな人と関わり合えて色んな文化にも触れられる。自分たちがどんな生活をしてるかというのを改めて考えることができるので、行ってみるのは本当に良いことだと思います。
自分がもし本当に合わないなと思ったら帰ってくるのも1つの手なので、行くに越したことはないです。
とりあえず英語ができなくても、コミュニケーションを取ろうと思えば取れるので、行ってみて欲しいなと思います。僕の場合はサッカーですが、スポーツなど共通で好きなものがあるとよりすぐ仲良くなると思うので、共通項を見つけるのもいいかなと思います!
前編はこちらから – 「留学のきっかけ」「ボーディングスクールでの生活」「イギリスの大学受験」「A-level試験対策」について話しています!
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イギリスの大学出願について解説している動画:
University of Derby 公式サイト:
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