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入試〜卒論まで英語オンリー!理系の英語学位プログラムがある日本の大学6選

入試〜卒論まで英語オンリー!理系の英語学位プログラムがある日本の大学6選

 

日本の大学の講義は一般的に日本語ですが、近年国際化が進んでいることで、一部の大学・学部では「英語のみで履修・評価・卒業が可能な理系学士課程(英語学位プログラム)」を設置しています。

 

これらの英語学位プログラムでは、入学時点での日本語能力を原則として求めず、講義、試験、研究指導、卒業研究・卒業論文に至るまで、すべて英語で完結する教育体制が整えられています。主な対象は、海外の教育課程を修了した留学生やインターナショナルスクール出身者ですが、条件を満たす日本人学生も出願可能です。 

 

本記事では、「英語のみで理系分野の学士号が取得できる日本国内の大学」をピックアップし、プログラム詳細や入試情報、学費をご紹介!対象分野は、理学・工学・生命科学・情報科学などの理系領域で、正式な学士号が授与される英語学位課程に限定しています。 

 

<strong>コンサルタントMaki</strong>
コンサルタントMaki

募集条件、対象専攻、入試方式は受験年度によって変更される可能性があります。最新の受験情報については、各大学の公式募集要項をご確認ください!

 

 

理系の英語学位プログラム①|早稲田大学: 基幹理工学部

早稲田大学英語学位プログラム
出典: https://www.waseda.jp/fsci/en/admissions_us/

 

早稲田大学基幹理工学部の英語学位プログラムは、国際的に通用する理工系人材の育成を目的として作られました。2010年開設の国際コースを経て、2018年に現在の英語学位プログラムへとリニューアル。すべての授業を英語で受けられるようになりました。

 

 


プログラム詳細


日本語能力を入学要件とせず、海外の教育課程を修了した学生やインターナショナルスクール出身者を主な対象としています。一方で日本人学生も同一のカリキュラムで学び、国内外の学生と学べるグローバルな環境です。基礎理論から応用まで、数学・情報分野を中心とした理工系教育を英語で専門的に学んでいきます。

 

 


主専攻/メジャー


Major in Mathematical Sciences(数学・応用数理メジャー)

基礎数学から応用数学までを網羅。純粋な数学的知識の習得だけでなく、科学や工学分野とのコネクションを重視し、社会課題解決に役立つ数学力を養成。特に、近年注目度が高まっている「非線形数理、計算数理、統計数理」にフォーカスしており、ほかの副専攻と連携したカリキュラム体系があります。数学の視点を軸に、科学と工学の境界を飛び越えて横断的に学べるのが魅力です。

 

Major in Computer Science and Communications Engineering(情報理工・情報通信メジャー)

コンピュータサイエンスと情報通信工学を融合し、コンピュータサイエンス分野では、計算理論、情報理論、通信の基礎理論を中心に学びます。一方、情報通信工学分野では、データ処理、コンテンツ分析、コンピュータ、通信デバイス、コンピュータネットワークシステムに関する専門性を高め、理論と応用の両面から情報通信分野を体系的に学べる点が特徴です。

 

 


入学時期・対象者


4月入学: 英語学位プログラム特別入試は2022年度入試をもって募集停止

9月入学: 対象は海外の教育課程修了者、日本国内インターナショナルスクール修了者

 

 


入試情報(9月入学)と学費


YouTube動画埋め込み

 

⚫︎一次選考: 書類審査

  1. Application Form: 志願票 
  2. Certificate of (expected) Graduation: 高等学校の卒業修了証明書(見込み証明書)
  3. Academic Transcript: 学業成績証明書・国際検定試験/国家統一試験などの成績 
  4. English Proficiency Test Score: 英語資格試験の成績通知表 
  5. Standardized Test Score: 標準化テストの成績評価証明書  
  6. English Essay: 英語小論文 
  7. Letter of Recommendation: 推薦状 

 

2023-2025年合格者の平均スコア

  • SAT=1479.7 
  • ACT(Composite)=32.5 
  • IB Diploma Program(including predicted grades)=38.8/42

出典: http://waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2025/07/Waseda_EDP_Average-Score-of-Successful-Applicants_2025.pdf

 

⚫︎二次選考: オンライン面接 

 

⚫︎初年度の年間の学費(入学金を含む): 約186万円 

 

大学公式ウェブサイト: 

英語学位プログラム | 早稲田大学 基幹理工学部・研究科
早稲田大学 基幹理工学部・研究科の公式ホームページ

 

 

理系の英語学位プログラム②|上智大学: 理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科(設置予定)

出典: https://fst.sophia.ac.jp/department/dgtech

 

上智大学理工学部では、2012年に英語による学位取得を可能とするグリーンサイエンスコースおよびグリーンエンジニアリングコースを開設し、環境・持続可能性を軸とした理工系教育を展開してきました。これらの教育実績を基盤として、2027年4月に「デジタルグリーンテクノロジー学科」を新設する計画が公表されています。

 

 


プログラム詳細


GX(グリーントランスフォーメーション)を担う人材の育成を目的とし、すべての授業を英語で提供する学士課程プログラムとして構想されています。データサイエンスおよびデジタル技術をカリキュラムの中核に据え、電気・機械・化学・生物といった既存の理工学分野を横断的に学ぶ構成が特徴です。国際的な学修環境の中で、地球規模課題に対して技術的・科学的視点から取り組む次世代イノベーターの輩出を目指しています。

 

 


入試情報(予定)


⚫︎入学時期: 4月(春学期)・9月(秋学期)の年2回

 

⚫︎選考方法: 書類審査

 

⚫︎活用予定試験: SAT、ACT、IB、GCE A-level、EJU、TOEFL iBT、IELTS

 

⚫︎英語資格スコア: 推薦入学試験等において出願要件としてTOEFL iBT、IELTS等の外国語検定試験のスコア提出を求める予定

 

※2027年開始予定のため、最新情報は大学の公式発表をご確認ください

 

大学公式ウェブサイト:

理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科 - 上智大学 | 理工学部
上智大学理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科は、2027年4月に新設予定の学科です(設置構想中)。全ての授業を英語で行い、データサイエンスやデジタル技術を基盤としたGXリーダーを育成します。多様な背景を持つ学生が集い、持続可能なグリーン...

 

 

理系の英語学位プログラム③|名古屋大学: G30国際プログラム(理工系)

出典: https://admissions.g30.nagoya-u.ac.jp/8622/

 

名古屋大学のG30(Global 30)国際プログラムは、日本語能力を入学要件とせず、英語のみで卒業に必要な単位を修得できる学士課程プログラム。国籍を問わず主に海外の教育制度で学んだ学生を対象とし、日本語能力の不足により日本の大学進学を断念していた学生にも門戸を開いています。

 

 


プログラム詳細


理学部・工学部・農学部にまたがる複数の理工系分野で英語プログラムを提供し、基礎から専門まで体系的な教育を受けられます。

 

※学部によっては、卒業単位として認めている日本語講義科目が設定されています。受講科目については事前に所属学部の教務係にご相談ください。

 

 


専攻


Automotive Engineering Program

Mechanical Engineering – School of Engineering 

Basic Engineering

Core Mechanical Engineering

Advanced Automotive Technology 

 

Electrical, Electronic and Information Engineering – School of Engineering 

Basic Engineering

Core Electrical

Electrical & Information Engineering

Advanced Automotive Technology 

 

Physics Program 

School of Science 

Superconductivity

Spintronics

Solid state physics

Nonequilibrium physics

Fusion and plasma physics

Elementary particle physics

Quantum gravity

Hadron physics

Astronomy

Astrophysics

Cosmology

Functional materials for recovering waste energy and Biophysics 

 

Chemistry Program 

School of Science 

Nanotechnology

Biological Chemistry

Chemical Synthesis and Catalysis 

 

School of Engineering 

Applied Chemistry

Biotechnology 

 

Biological Science Program 

School of Science 

Molecular

Cellular & Developmental Biology

Biochemistry

Biophysics & Structural Biology

Neuroscience

Plant Science

Genome Science 

 

School of Agricultural Sciences 

Applied Microbiology

Biotechnology

Food and Nutrition Sciences

Applied Biochemistry and Chemical Biology

Applied Plant Sciences 

 

 


入試情報と学費


⚫︎一次選考: 書類審査

  1. 高等学校の学業成績
  2. 各種試験の成績
  3. 希望する専攻分野の優秀な成績
  4. 希望する専攻分野に関連するプロジェクトでの成果
  5. 実績や才能、賞与等
  6. 小論文
  7. 評価書

 

⚫︎二次選考: オンライン面接・口述試験(45分間)

 

口述試験ガイドライン

  • 濃い色のマーカーペン、鉛筆、白紙を準備
  • 電子計算機および数式が載っている教科書の使用は認められない
  • 試験には、高校レベルのプログラムに関連した問題と数学の問題を含む
  • 自動車工学プログラムおよび物理系プログラムへの応募者は、主に数学と物理の問題に解答できるよう準備

 

⚫︎初年度の年間の学費(入学金など含む) :81万7,800円

 

大学公式ウェブサイト:

Nagoya University Global 30 International Programs

 

 

理系の英語学位プログラム④|東京科学大学 (旧: 東京工業大学): GSEP(Global Scientists and Engineers Program)

出典: https://admissions.isct.ac.jp/en

 

東京科学大学(旧: 東京工業大学)が提供するGSEP(Global Scientists and Engineers Program)は、すべての授業を英語で実施する工学系学士課程プログラム。国際社会で活躍する科学者・技術者の育成を目的としています。

 

  


プログラム詳細


GSEPでは、早期に特定の専門分野に特化するのではなく、工学分野を横断的に学ぶ教育を重視しています。留学生と日本人学生が同一のクラスで学ぶ環境があり、多様な文化やバックグラウンドを持つ学生同士の交流を通じて、国際的な視野と課題解決能力を養います。入学時に日本語力がなくても出願可能ですが、日本語科目がカリキュラムに含まれているため、日本社会や文化への理解を深める機会も提供されています。日本語科目は必修として含まれますが、学位取得自体は英語のみで可能です。

 

 


入試情報と学費


⚫︎一次選考: 書類審査

  1. Application Form: 志願票
  2. Photo: 顔写真
  3. Copy of Passport: パスポートコピー
  4. Certificate of (expected) Graduation: 学校の卒業修了証明書(見込み証明書)
  5. Academic Transcript: 成績証明書・国際検定試験/国家統一試験などの成績 
  6. English Proficiency Test Score: 資格試験の成績通知表 
  7. Letter of Recommendation: 推薦状 

 

⚫︎二次選考: オンライン面接・筆記試験(数学・物理・化学)

 

⚫︎初年度の年間の学費(入学金を含む): 91万7,400円 

 

大学公式ウェブサイト:

https://admissions.isct.ac.jp/en/013/undergraduate/programs/gsep
 

 

理系の英語学位プログラム⑤|慶應大学: GIGA: English-based BA Degree Program(総合政策学部、環境情報学部) 

出典: https://www.keio.ac.jp/ja/about/campus/mita.html

 

GIGA(Global Information and Governance Academic)プログラムは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部および環境情報学部で、英語で提供される授業のみを履修して学士号を取得することが可能な英語学位プログラムです。2011年9月に国際化拠点整備事業(グローバル30)の一環として設置されました。

 

 


プログラム詳細


両学部合わせて600科目以上ありますが、そのうち約20%もの幅広い科目が英語で受講可能です。総合政策学部と環境情報学部両方での講義やセミナーに参加できるため、横断的に学習できるのも大きな特徴。さらに、興味があれば、英語でのサポート付きで日本語の講義を受けられます。

  

【募集状況に関する重要なお知らせ】慶應義塾大学SFCでは、2026年度(2026年9月入学以降)より「帰国生対象入学試験」の募集停止を決定しました。 今後、帰国生やインター生がGIGAプログラムを目指す場合は、従来の帰国生枠ではなく、「冬期AO(GIGAプログラム対象)」などの総合型選抜を通じて出願することになります。自身の出願年度がどの方式に該当するか必ず公式サイトをご確認ください。

 

 


入試情報と学費


⚫︎一次選考: 書類審査

  1. Application Form: 志願票
  2. Passport: パスポート
  3. Certificate of (expected) Graduation: 学校の卒業修了証明書(見込み証明書)
  4. Academic Transcript: 成績証明書・国際検定試験/国家統一試験などの成績 
  5. English Proficiency Test Score: 資格試験の成績通知表 
  6. TOEFL IBTもしくはIELTS Academic Moduleの結果
  7. Letter of Recommendation: 推薦状 

 

⚫︎二次選考: 小論文

 

2025年度実施の参考小論文・論述試験問題

生成AIが登場した現代において、教育はどのように変わるでしょうか。あるいは変わってはならないのでしょうか。資料を参考にしながら、あなたの考えを述べなさい。

 

参考資料: 坂田龍也. (2019). AI時代の学校教育の在るべき姿とは(特集AIとloTが拓く未来の暮らし:情報化社会の光と影). 学術の動向=Trends in the sciences,24(2),56-65.

 

出典: 慶應義塾大学「2025年度 帰国生対象入学試験 募集要項」6ページ目 筆記試験(小論文・論述試験)例題より引用

  

⚫︎初年度の年間の学費(入学金含む): 178万1,350円

 

大学公式ウェブサイト:

英語のみで学位が取得できるプログラム:[慶應義塾]
慶應義塾公式サイト。慶應義塾大学で英語のみで学位が取得できるプログラムをご案内します。

 

 

理系の英語学位プログラム番外編|国際基督教大学 (ICU): リベラルアーツ英語プログラム

出典: https://www.icu.ac.jp/academics/undergraduate/ela/

 

国際基督教大学(ICU)は、全学的にリベラルアーツ教育を柱とする大学です。1年間の「リベラルアーツ英語プログラム(ELA: English for Liberal Arts Program)」は、英語での大学教育にスムーズに適応していくための導入教育プログラムです。

 

 


プログラム詳細


ELAは主に日本語を母語とする学生を対象とし、1年次の大半で集中的に英語での思考力・表現力・学術的スキルを鍛えていきます。英語力によって分けられる4つの課程(Stream1〜4)があり、それぞれは約20名の少人数制クラス(セクション)で、週4〜11コマの授業があります。

 

ICUでは、2年次終了時にメジャーを選択する制度を採用しており、理系分野のメジャーを選択することも可能です。ただし、ICUは理系専門学部を設置している大学ではなく、①〜⑤で紹介した大学のような理工系専門学科としての英語学位プログラムではない点には注意が必要です。

 

 


入試情報(4月入学帰国生向け)と学費


選考では、高い日本語力を持ちながら、海外での経験をリベラルアーツ教育にどう繋げられるかを見られます。英語能力試験の成績により英語力を評価すると同時に、日本語での書類選考と面接で思考力・分析力・主体性が総合的に判断されます。

 

⚫︎一次選考: 書類審査 

  1. 入学願書
  2. 高等学校の卒業修了証明書(見込み証明書)
  3. 学業成績証明書・国際検定試験/国家統一試験などの成績 
  4. School Profile
  5. 外国の教育制度の在学期間証明書 
  6. 英語の能力を証明する書類 
  7. 推薦状2通 

 

ICUの2026年度入学試験要項では、学生に求める資質を以下のように掲げています。

 

1 .文系・理系にとらわれない広い領域への知的好奇心と創造力
2 .的確な判断力と論理的で批判的な思考力
3 .多様な文化的背景を持つ人々との対話ができるグローバルなコミュニケーション能力
4 .主体的に問題を発見し、果敢に問題を解決してゆく強靱な精神力と実行力

出典: 国際基督教大学教養学部 2026年度入学試験要項 総合型選抜〈4月入学〉帰国生

 

⚫︎二次選考: 日本語のオンライン面接 

 

⚫︎2026年度の学費(入学金・施設費含む): 182万1000円

 

※2026年度の詳細は公式発表を必ずご確認ください

 

大学公式ウェブサイト: 

https://www.icu.ac.jp/academics/undergraduate/ela/

 

英語学位プログラム出願の注意点と合格の鍵

✅① 書類準備は早期に開始する 

推薦状や成績証明書は、海外校では発行に時間を要することが多く、出願締切から逆算した計画的準備が必須です。 

 

✅② 標準化テスト・英語力は合否を左右する 

多くのプログラムでは、成績・英語スコアともに高水準が求められます。最低基準を満たすだけでなく、学術的に英語で学ぶ能力が評価されます。 

 

✅③ 志望理由は一貫性と具体性が重要 

・これまでの学習・活動経験 

・志望分野への関心形成の過程 

・なぜ「その大学・そのプログラム」なのか 

を論理的かつ具体的に説明できることが不可欠です。 

 

✅④ 出願資格・対象教育課程の確認 

「英語のみ」の学位課程であっても、出願資格は大学ごとに大きく異なります。教育課程区分(海外校・IB等)の確認は必須です。 

 

✅学術的内容の英語での説明力 

専攻分野の基礎理解や将来の学修計画 を自分の言葉で説明できるまで練習しましょう。 

 

 

国際カリキュラムの成績を武器に英語学位プログラムに挑戦しよう!

日本や海外のインターナショナルスクール、現地校に通い英語で教育を受けてきた方にとって、日本でも「英語のみ」で学べる大学のコースはとても貴重ですよね。そのぶん競争も激しく早めの準備が大切です!

 

まず第一は、高校のカリキュラム(A-level, IB, APなど)で良い成績を取ること!モアエデュケーションでは、海外トップ大学出身の講師による「国際カリキュラムや英語力強化のオンライン個別指導」を行っています。学習や出願でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

 

この記事を書いた人
Haruna(O)

語学留学をきっかけに渡英し、就労ビザの取得や結婚を経て、イギリスに移住して約20年。長年の在住経験を活かし、現地ならではの有益な情報をお届けします!