【学校紹介】Rugby School/ラグビースクール – ザ・ナインの名門英国ボーディングスクール
Rugby School(ラグビースクール)の概要と特徴

Rugby School(ラグビースクール)は、ラグビー発祥の地として世界的に知られる、イギリスの名門ボーディングスクールです。日本でいう室町時代の1567年に開校し、合わせて450年以上の歴史を誇っています。Year9からYear13(13歳〜18歳)の、寮生と通学生合わせて865名の生徒が通っています。
その長い歴史と伝統から、「The Nine(ザ・ナイン)」と呼ばれるトップ9校のひとつに数えられています。その他のザ・ナインの学校には、モアエデュケーション代表Makiも通ったShrewsbury School(シュルーズベリースクール)があります。
ザ・ナインの学校一覧
Charterhouse(チャーターハウス)
Eton College(イートンカレッジ)
Harrow School(ハロウスクール)
Rugby School(ラグビースクール)
Shrewsbury School(シュルーズベリースクール)
Westminster School(ウエストミンスタースクール)
Winchester College(ウィンチェスターカレッジ)
★St Paul’s School(セントポールズスクール)
★Merchant Taylors’(マーチャントテイラーズ)
★はDay school=寮なし
これらの学校は伝統的にpublic school(パブリックスクール)と呼ばれます。「パブリック」とついていますが私立校を指し、公立校はstate school(ステイトスクール)と呼ばれます。パブリックスクールが創立された当初は女性が教育を受ける権利がなかったため、全て男子校でした。
ロイヤルファミリーが通うことで有名なEton(イートン校)やHarrow(ハロウ校)など、まだ男子校の学校もありますが、ラグビースクールやシュルーズベリースクールは近年完全共学に変わっています。
Rugby Schoolへのアクセス
ラグビーはイングランド中部のウォリックシャー州ラグビーというマーケットタウンに位置しており、ラグビースクールはその街の中心に位置しています。最も近い国際空港は、ロンドンヒースロー空港(LHR)とロンドンルートン空港(LTN)となり、車で約1時間半から2時間の距離に位置しています。
Rugby Schoolの魅力: 全人教育とは
Whole person, whole point(全人教育)
ラグビースクールは、Whole person, whole point(全人教育)を教育理念としてあげており、生徒の持つ様々な才能や個性を引き出し、バランスのとれた成長ができるようサポートすることを目指しています。知識や学力だけに注目するのではなく、感性、道徳性、社会性、身体的な発達など、バランスよく育むことを目的としています。
イギリスの教育制度ではGCSE/IGCSE修了後、大学進学を視野に入れたSixth form(シックスフォーム)と呼ばれる段階に進みます。ラグビースクールのシックスフォームでは、ホリスティックな英国式の教育の元、大学進学資格であるIB(国際バカロレア)とA-levelの二つのコースを提供しています。
↓の記事ではイギリス国内のIB校ランキングをご紹介しています。IBプログラムの詳しい解説や特徴が掲載されていますのでご覧ください。
全ての生徒が常に新しいことに挑戦できるように、常に多くの選択肢を生徒に提供しています。校内には生徒のパワーがみなぎり、生徒自身がそこでの生活を楽しみながら成長していくことができる大変魅力的な学校です。
Sports for all(全ての人にスポーツを)

ラグビースクールは、ラグビーの発祥地とのこともありスポーツ教育にも重点を置いています。勉強、スポーツ、名術、社会貢献など幅広い分野から作られ、イギリスの教育制度に基づいて質の高い教育プログラムと、ラグビー発祥の地ならではのスポーツ教育の二つが合わさり成り立っています。
全ての生徒がスポーツチームに参加し、指導とサポートを受けられるよう体制が整っています。さらには、多くの生徒が様々な経験が得られるよう、大会の出場レベルを低く設定しなるべく多くの生徒が参加できるように考慮されています。
ラグビースクールで経験できるスポーツは、ラグビー、ホッケー、バスケットボール、ゴルフ、フェンシング、スカッシュなど多岐にわたります。(こちらに経験できる全てのスポーツが掲載されています。)
芸術・文化活動
ラグビースクールは、スポーツだけでなく芸術活動にも尽力しています。生徒は学業やスポーツだけでなく、様々な芸術活動に触れ、創造性や感性を育む機会を得ています。
ラグビースクールでの音楽に関する活動は、楽器や声楽のレッスン、理論の指導だけにとどまらず、オーケストラ、ジャズやロックなど幅広いジャンルで指導されています。さらには、オックスフォード大学やケンブリッジ大学などの合唱の奨学金の取得を目指したり、大学院の入学資格を得る生徒もいます。
こちらからは音楽活動の一部がご覧いただけます。
また、舞台芸術にも力を入れており、人気の大規模ミュージカルから新作、演劇やダンスのライブパフォーマンスまで幅広い公演の機会があります。かの有名なスコットランドのエディンバラ・フリンジフェスティバルの一環で公演を行なったり、学校独自のサマーフェティバルでは毎年何千人もの来場者を迎えています。生徒たちは、舞台で演技をするだけでなく、舞台制作の仕事(技術スタッフや舞台スタッフなど)においてもスキルの習得が可能です。
このように、様々な分野で大変長けているラグビースクールは、過去に様々な著名人も輩出しており、あの有名な「不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland, 1865)」の著者ルイス・キャロル(Lewis Carroll, 1832-1898)や第二次世界大変開戦時の英国首相であるネヴィル・チェンバレン(Arthur NevilleChamberlain,1869-1940)もこの学校の卒業生です。

Rugby School Japan/ラグビースクールジャパン
ラグビースクールは2023年、千葉県柏市にインターナショナルスクール Rugby School Japanを開校しました。イギリスラグビー校の教育理念「Whole person, whole point」をそのまま受け継ぎ、グローバル人材の育成に尽力しています。
Full Boarding(全寮制)に加えてWeekly Boarding(平日のみ寮に滞在する)も導入しており、平日は学校の寮で過ごし、週末は家族と過ごすという生徒もいます。世界各国から生徒が集まり国際色豊かな学校ですが、日本だけではなくタイにもRugby School Thailandを開校しており、世界中にラグビースクールの名が広まっています。
Rugby School: 教育プログラム詳細
ラグビースクールには、Year9からYear13(中学2年生から高校3年生)までの生徒が通っています。それぞれの学年がどんな科目を学習するのか見ていきましょう。
カリキュラム – GCSE, A-level, IB
年齢 | 日本の学年 | 学年 |
13 – 14 | 中学2年生 | Year 9 |
14 – 15 | 中学3年生 | Year 10 |
15 – 16 | 高校1年生 | Year 11 |
16 – 17 | 高校2年生 | Year 12 |
17 – 18 | 高校3年生 | Year 13 |
Year9
Year9の生徒達は、English (英語)、Mathematics (数学)、Sciences (理科三科目): Biology (生物学), Chemistry (化学), Physics (物理学)、 History (歴史)、Geography (地理)、Philosophy and Theology (哲学と神学)、 Art (美術)、Design & Technology (技術)、Drama and Floreat (演劇)等の科目を主に学習し、French (フランス語)、German (ドイツ語)、Italian (イタリア語)、Mandarin (中国語) またはSpanish (スペイン語)の言語の中から一科目を選択します。
さらに、French (フランス語)、German (ドイツ語)、Italian (イタリア語)、Latin (ラテン語)、Classical Greek (ギリシャ語)、Computer Science (コンピューターサイエンス)、Learning Development (学習開発)、Mandarin plus (中国語プラス)、Music (音楽)から二つ選択し学習することが可能です。
Year10 – Year11
Year10とYear11の生徒は、イギリスの中等教育課程であるGCSEを履修します。必須科目はEnglish: Language and Literature (英語と英文学)、 Mathematics (数学)、Modern Language (外国語)、Sciences (理科)です。その他15以上の科目から選択科目を選び履修します。
Year12 – Year13 (sixth form)
Year12とYear13の生徒は、A-levelまたはIBDP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)を履修します。
A-levelを履修する場合は以下の科目より3科目選び学習することが求められています。(MathsとFurther Mathsを選択する場合は合計で4科目選択できます。)
Art and Design (美術とデザイン)、Classical Civilisation (古典文明)、Classical Greek (古典ギリシャ語)、Latin (ラテン語)、English Literature (英文学)、Business (ビジネス)、Economics (経済)、Geography (地理)、History (歴史)、Philosophy&Theology (哲学と神学)、Politics&International Relations (政治学と国際関係学)、Computer Science (コンピューターサイエンス)、Single Mathematics (単科数学)、Further Mathematics (高等数学)、French (フランス語)、Spanish (スペイン語)、Music (音楽)、Biology (生物学)、Chemistry (化学)、Physics (物理学)、Sports Science (スポーツ科学)、Theatre Studies (演劇)
IBを履修する場合は、以下の各グループから科目を一つずつ選び学習します。
Group 1: Studies in Language and Literature (言語と文学)
Group 2: Language Acquisition (言語習得)
Group 3: Individuals and Societies (個人と社会)
Group 4: Sciences (理科)
Group 5: Mathematics (数学)
Group 6: The Arts (美術)
充実したアカデミックサポート
ラグビースクールでは、学習面において全ての生徒が持ち前の潜在能力を最大限に発揮し、あらゆる課題を克服できるよう、英語が母国語ではない生徒や様々な学習困難を持っている生徒に対し以下の様なサポートを提供しています。
⚫︎週に数回一つの科目に対し、少人数制(5人まで)での指導
⚫︎学習発達支援教師と週に数回の個別指導
⚫︎個々の学習問題に沿って行われる個別サポートセッション
また、専任スタッフが担任の先生と連携しながら生徒の英語力向上をサポートしていきます。大学進学に向けてIELTS試験対策なども行なっています。
Rugby School: 年間学費と入学方法
ボーディングスクールの学費
気になる2025-2026年度のラグビースクールの年間学費ですが、年間3学期あり、1学期分が19,640ポンド(約380万円)、年間合計で58,920ポンド(約1,150万円)となり、加えて入学金や登録費用として約3,000ポンド(約15万円)の支払いの必要があります。
↓イギリスのボーディングスクール年間費用についてもっと知りたい方は、こちらも併せてぜひご覧ください!
Rugby Schoolの入学方法
ラグビースクールに入学するタイミングは13+(Year9)と16+(Year12)があります。13+はSecondary education(中等教育)が始まる年、16+はSixth form(A-levelまたはIB)が始まる年です。
13+(Year9)からの入学方法
入学の2学年前にあたるYear7の時に入学試験を受けます。2024年からはYear6も受けられるようになりました。
16+(Year12)からの入学方法
入学の1学年前にあたるYear11の時に入学試験を受けます。
Rugby School: まとめ

ラグビースクールはラグビーというスポーツの発祥の地であるだけでなく、16世紀から続く歴史の中で培われた質の高い教育と、生徒一人ひとりの個性を尊重する教育方針が特徴の伝統校です。
Whole person, whole pointという教育理念の元、徹底したサポートの元生徒が何事にも恐れずチャレンジする心を育てるサポート体制が整っており、また卒業生の多くが世界各国の中心で活躍しているのでグローバルに活躍するチャンスも築くことができ、とても魅力的です。
ラグビースクールのように、総合的な人間形成を目指す教育機関として注目を浴びている名門校にお子様を通わせたいという方は、是非お気軽にお問い合わせください。
Rugby School公式サイト:
