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【イギリス医学部】ロンドン大学現役生が入試を徹底解説 – 面接対策/志望校選び

【イギリス医学部】ロンドン大学現役生が入試を徹底解説 – 面接対策/志望校選び

 

<strong>Tetsuro</strong>
Tetsuro

Tetsuroです。

イギリスのロンドン大学クイーンメアリーという大学に通って医学を勉強しています。今は1年生で、まだ4年間残っているので頑張りたいと思っています。よろしくお願いします。

*インタビュー時、2024年8月

 

<strong>Maki</strong>
Maki

Tetsuroさんはモアエデュケーションの家庭教師で講師としても活躍されています。GCSEA-level、特に医学部志望の生徒さんの指導を担当されています!

 

イギリスで中高を過ごしたTetsuroさんの経験談、イギリスの医学部受験と対策方法、GCSE&A-levelのコツから、大学での生活のことについても聞いていきたいと思います。

 

 

イギリスでのGCSEとA-level課程



お父さんの仕事でいたアメリカで生まれて、4歳くらいまでアメリカに住んでいました。その後日本に引っ越して、8歳ぐらいの時にイギリスに引っ越してからはずっとイギリスの学校に通っていました。やっぱり8歳の時には日本語しか知らなかったので、トランジションは難しかったと思いますね。友達を作るのも、英語も遅れていたのでそこから習うのは難しかったけど、今は英語の方が日本語よりも上手くて日本語はどんどん下手になっています笑

 
イギリスで最初に入った学校は公立校で、そこで2-3年間Basic English(基礎英語)を習うという感じで、それから勉強してYear5(小学4年生)から私立の学校に行き始めました。やっぱり公立と私立では勉強の差もあるので、お母さんが私立に行ってほしかったのもあって私立に入りました。
 
住んでいたのはロンドンのイーリングです。アクトンという、日本語学校とかもあって日本人が多いエリアの近くでした。公立校には日本人が多かったんですけど、私立に変わった時にはもうほとんどいなくて僕1人ぐらいでした。

 
僕は、言っていいのか分からないですけど日本人が学校で集まっているのが嫌いだったんですよね。公立にいた時には日本人のグループがあって、ずっと日本語を喋っていて入りにくかったんです。でも私立に入っていろんな友達を作れたので、そっちは楽しかったです。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

私立には他の国の留学生もいたりしましたか?

 
留学生は少なかったと思います。イギリスはいろんな国の人がいるので、生まれはイギリスだけどお母さんがインド系とか、そういう子たちも多いのでミックスは大きかったです。

 

 



僕が行っていた私立の小学校はPrep school(プレップスクール)といって、公立よりも2年長くてYear8(中学1年生)まであって、13+*という試験で次のSecondary school(中学校)に入るシステムでした。Year6で違う学校に変える人もいたんですけど、生徒が少なくなっちゃうと学校が損しちゃうので、学校は頑張ってみんなをYear8まで引き留めていました。13+でSecondary(中学校)から違う学校に入ったのは大きかったですね。

 

13+で受けるCommon Entrance*の試験がとても重要で、そこで良い学校に入ると良い大学に続くという感じで、もうそこから始まっていましたね。僕はHamptonという学校に入って、それはもうすごく嬉しかったです。結構スポーティな学校で勉強も良い方だと言われていて、僕はスポーツも好きなのでそこに入れて大満足でした。

 

その受験の時にはやっぱりプレッシャーがかかりましたよね。同じ小学校の子はほとんどが私立中学校に行ったんですけど、みんなが行く5つぐらいの学校があって、僕もその中に入りたいと思っていました。Hamptonはデイスクール*なのでボーディング(寮)はなかったんですけど、Hamptonが入っていたグループの学校があって、ハロウとかイートンとかマーチャント・テイラーズの学校が入っていて、ボーディングスクールもありました。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

13+試験の情報収集はどうやってしたんですか?

 

お母さんと学校が手伝ってくれました。Hamptonは筆記試験とインタビュー(面接)があって、もう1つ受けたのがCity of Londonという学校です。Hamptonの13+とCity of Londonの13+の内容が違うのでそれぞれ対策が必要でした。City of LondonはNon-verbal reasoningとVerbal reasoning*もあったりして、学校ごとに試験内容が変わります。

 

そして最後には、大学受験の時のA-levelみたいに、全部の学校が見るCommon Entranceを受けて、そこでいい点数を取らないといけないです。情報はやっぱり親が見てくれて、ここの学校いいんじゃない?っていう感じで勧めてきましたね。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

日本人の親御様だとなかなかイギリスのシステムを理解できていない方が多い中、ちゃんとお母様がそこを理解してヘルプしてくれたっていうのはすごいです。

 

すごい頑張ってくれたと思いますね。あとお母さんは学校の先生にも聞いたりしてたんだと思います。でも本当、親からの情報がなかったら入れなかったなと思いますね。大学でも医学部は特に大学によってインタビューで言うことが変わったりするので、そういう情報収集は13+から大学まで続きますね。

 

*13+ =13歳(Year9)から入学するための私立中学入試

*Common Entrance=11+と13+で受ける統一試験

*デイスクール=寮制ではなく通学する学校

*Reasoning=知能テスト
 

 



妹と姉がいて、2人とも私立の学校行っています。2人は女子校に行って、僕は男子校に行っているので、ちょっとやり方も違うなって思いました。本当か分からないんですけど、男子校はSixth form(高校)1年目のSummer exam(年度末試験)を難しくして点数を酷くして、女子校はちょっと楽めにして点数を取らせて、男子にはプレッシャーをかけて女子にはそんなにプレッシャーをかけないっていう印象がありました。

 

最後の最後までやらないという癖があったので、僕にはすごく良かったシステムです。僕はもう最初の年のSummer examで全然いい点数を取れなくて、すごいプレッシャーがかかってやっと勉強し始めました。と言っても、A-level直前までちゃんとは勉強してなかったなと思いますね笑

 

A-levelは勉強すれば誰でもいい点数が取れると思います。答え方が分かれば本当に答えやすくなって、Biology(生物)とかは特に、100%全部科目のことを知っていても、答え方があるので50%ぐらいしか取れないんですよね。答え方を勉強するのが一番重要で、2年目でやっと答え方がわかったので、1年目は夏の試験で悪い点数を取ったのはしょうがないなと今は思いますね。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

今までインタビューをしてきた他の講師の方もみんな全く同じく言うのは「科目のことをどれだけ、100%理解していても、Mark scheme*を分かっていなかったら点数を取れない」ということです。

 

これは本当にその通りで、私も高校1年生の時にイギリスに移ってGCSEを始めた時、最初の半年くらいはMark schemeのことなんて知らないから、レベル的には日本より簡単なのに全然点を取れませんでした。後半で過去問とMark schemeを知らないといけないんだと分かってからは、GCSE簡単じゃん!となりました。

 

*Mark scheme=採点基準

 

 



<strong>Maki</strong>
Maki

A-levelに進む時はもう、医学部行く前提で科目を選んだんですか?

 

理系をしたいということは知っていて、姉がBiomedicine(生物医学)をやっているので、Biomedicineか医学科かってちょっと迷っていました。医学科に行けば医者になるというSet path(決められた進路)があるところが好きで、Biomedicineをやったら仕事をどうするかを考えないといけなかったので、最終的にMedicine(医学科)にしました。Degree(学位)としてもMedicineは好きだったので。

 

なので、結構早くChemistry(化学), Biology(生物), Maths(数学)は選びましたね。その3つは医学部の中で一番みんなが取る科目で、学校内でも二番目に人気の3つの科目の組み合わせでした。理系を取る人が結構多くて、一番がChemistry(化学), Physics(物理), Maths(数学)だったんですかね。

 

A-level科目始まってから1年間、何をやりたいのかなと考える時期もあって、最終的にはMedicineにしました。Medicineをやるためには最初からMedicineのコースをやらないといけなくて、それをやっておけば、嫌だったら落としてBiomedicine(生物医学)もできると思って。でも結局落とさないでそのままMedicineで進めました。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

A-levelもう1科目は何を取っていましたか?

 

AS(A-level 1年目)では、チェロ弾いていたのもあってMusic(音楽)を取っていました。一番楽に、Chemistry(化学), Biology(生物), Maths(数学)を邪魔しないような科目を選びたかったのでそうしました。ASのMusic(音楽)では、楽器を1つグレード6ぐらいまでやって、あとはもう習った曲のコードをAnalyse(分析)したのとかを覚えるだけです。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

私もちょっと似ていて、医学部に行こうと思っていたので同じくChemistry(化学), Biology(生物), Maths(数学)を取って、4科目目はあまり関係ないからスポーツ好きということでPE(体育)を取りました。

 

PE(体育)は筆記はBiology(生物)と被ってるところ多かったり、勉強はできたので問題なかったですけど、Practical(実技)のところが先生による採点だったので思うように取れなかったんです。でも、別にASで落とすから大丈夫なんですよね。

 

そういうアカデミックじゃない科目だと点数を取るの難しいなっていうイメージです。

 

そうだと思います。Art(美術)を取っていた人も多かったんですけど、Art(美術)は特に先生に好かれるか好かれないかという感じでした。僕もMusic(音楽)はASだったからそんなに気にしなくていいと思いながらやっていました。

 

 

イギリス医学部受験: Work experience/入試/面接



<strong>Maki</strong>
Maki

Medicine(医学科)のApplication(出願)はデッドラインが10月半ばで早いですよね。Personal statement*とかの準備を始めたのはいつですか?

 

僕はちょっと遅めだったかなと思います。Year12にWork experience(職業体験)としてやっていたのは、近くのPhysio(理学療法士)とGP(地域の一般医)のシャドイングと、Care home(介護施設)でのボランティアです。インタビューでも聞かれるので、とにかくいっぱいやって話せるようにしておくのが重要なんですよね。

 

Care homeは3ヶ月ぐらいはしていました。コロナ中だったのでWork experienceを見つけるのが難しくて、GPも最後の最後まで取れなくて、Physioも僕が通っているPhysioだったからできたっていう感じで、結構取るのが難しかったです。今ならそれほど難しくないと思うので、早く探し始めてやることを決めていくのは重要かなと思います。

 

Physioは3週間で、週に1回で結構短かったんですけど、3日間Consultation(診療)やTreatment(治療)を横に座って、Patient(患者)との喋り方とかを見ていました。Physioって年の差が大きいので、すごい年寄りとかも子供とかも来るんです。患者によって喋り方とかトーンも変わったりするので、そこも面白いなと思って。そういうところを見たくてやったので、すごくいい経験になりました。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

学校では、医学部受験でどんなWork experience(職業体験)した方がいいのかなどアドバイスはありましたか?

 

一応学校ではMedicine society(医学サークル)といって、Medicine(医学科)に進む人たちの部活みたいなのがあって、昼休みにミーティングをしていました。でもそんなに手伝ってはくれなかったですね。Admissions test*として受けるUCATとかBMATの情報も少なくて、Work experienceのこともそんなにどれがいいかという話はなかったです。

 

僕の学校では、医学部を目指している子の中で親が医者の子がすごく多かったので、親の病院でWork experienceができる子が多かったです。僕は友達に聞いたり、Student Roomっていうウェブサイトがあって、そこで前の年の子たちは何をやっていたのか、何をして良かったのかを読んだりしました。親もすごく手伝ってくれました。

 

一番本当にやって良かったと思ったのは、Care home(介護施設)のボランティアでしたね。すごく長い間できたし、インタビューでもたくさんそれについて喋ることができました。朝早くから夕方までのボランティアだったんですけど、そこに着いたらみんなにおはようと言って喋ってあげたり、ご飯を食べさせてあげたり、キッチンを手伝ったり、もう何でも手伝うっていう感じでした。週に1回髪を切る人が来るので、その人を手伝ったりもしました。

 

ずっとしているのが喋ってあげることでしたね。そこのResident(入居者)はみんな暇なので、喋ってあげることだけで随分エクササイズになるし、滅多にそんなお年寄りと喋る機会もないので、そのExperienceがすごく良くて、そういうことをインタビューで喋ったりしました。

 

*Personal statement=志望動機書

*Admissions test=入学試験。医学部はUCATとBMATを受ける。BMATは2024年で終了

 

 



Personal statementの書き方は他の専攻と結構違います。他の科目はCo-curricular(課外活動)のスポーツとかミュージックを書く部分が大きいんですけど、医学部は小さくて、やっぱりWork experienceとかボランティア、あとはプレゼンテーションをしたとかそういうことを書くのがほとんどです。スポーツとかミュージックを書ける部分は短いので、本当にCram(詰め込む)して書かないといけなくて、大学によって課外活動を見るところと見ないところもあります。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

海外大学の中でもアメリカは課外活動の比率が大きいと言われていますが、イギリスはアカデミック重視です。なので、コースに関連するReading*について書いたりすることが多いです。

 

理系専攻の中でもMedicine(医学科)だけは特殊で、絶対に医学関連のWork experienceをやらないといけません。最低1年前くらいから計画的にやっていかないといけないですね。

 

*Reading=本や文献を読むこと

 

 



インタビューで毎年聞かれるのが、「チームワーク」と「コミュニケーション」です。Care home(介護施設)でのWord experienceでキッチンスタッフとかグラウンドスタッフのチームで一緒に働いたなどいろんなことをインタビューで話せたので、やっぱりそれは本当にやって良かったなって思います。

 

でもインタビューは20分くらいのものから40分くらいのやつもあったりして、どうやってその時間内で大学がスキルを判断できるのかはよくわからないです。でも、アカデミックだけじゃダメなので、いろんなことをやってるというのを示すためのインタビューですね。

 

インタビューはコロナ中だったので、オンラインになったのが多かったです。そのおかげで今年からオンラインをし始めるという大学も多くなりました。Interview structure(面接の構成)とかも大学によって全然違ったりするので、オンラインでやるのは難しいです。

 

1番メインの2つが「Panel interview」と「Multiple Mini Interviews」と言います。Panel interviewは、大学の人3人と20分から40分ずっと喋るもので、もう1つのMultiple Mini Interviewsは6-7個ぐらいのステーションがあって1つのステーションにつき5分喋るものです。1つのステーションはWork experienceについて、1つのステーションは何で医学部をやりたいか、1つのステーションが何でこの大学に来たいかとか、そういう小さい質問をたくさんされます。構成は大学によって違うのでちゃんとリサーチしなくちゃダメなんですよね。
 

<strong>Maki</strong>
Maki

全てオンラインでしたか?

 

僕はノリッジ大学も受けたんですけど、それはIn person(対面)のインタビューでした。そこはMultiple Mini Interviewsで、5分経ったらベルが鳴って、部屋から出て次の部屋に行って、部屋の前に紙が貼ってあってこんなことを聞かれますと書いてあります。そしてまたベルが鳴って入って行って、5分喋ってベルが鳴って外に行ってっていう繰り返しのがありました。

 

もう1つが、サウサンプトン大学まで行ってインタビューした時にあったのが特殊で、チームアクティビティというのがありました。10人ぐらいのグループで、これをやれという感じでPrompt(指示)があって、ディスカッションがあるのでそこでチームワークとかを見ていたと思います。その後に短いPanel interviewがありました。今年はロールプレイがあったり、今年はこの質問を聞くけど次の年は変わったりするので、予想をして行かないといけないです。

 

そのチームアクティビティは僕の年からやり始めたので、どうやって準備すればいいか全然わからないまま行きました。一応Controversial(賛否両論)なトピック、Abortion(中絶)とかのこと勉強しておいたんですけど、結局あったのが「この子が今日朝8時から夜の10時まで空いています。この15個ぐらいのタスクをやりたいが、どれを最初にやってどれを最後にやったら良いかを並べてください。移動とかの時間も含めて1日をプランしてください。」というのでした。

 

予想外でえ?って感じだったんですけど、10人もいるし、そんなに考えなくてもいいタスクでした。でも反対に喋ることが少なくて、もう言うこともみんな同じになっちゃうので喋るチャンスを見つけにくくて、それは結構難しいなと思いました。
 

 

志望校の選び方/オファー獲得からA-level試験まで



どの大学を受けられるかは、Admissions testの結果によって決まります。医学部はUCATとBMATを受けるんですけど、UCATは大学を決める前に返ってきて、BMATは返ってこないんですよね。今年からBMATはなくなりましたが。

 

なので、UCATの点数によって選びます。大学のウェブサイトに入学要件が書いてあって、何点以下は取りませんというのが書いてあります。僕はUCATでまあまあいい点数を取ったから、BMATに時間を無駄にしないで、A-levelの勉強に時間を使おうと決めました。UCATの点数で、この大学を受けても絶対インタビューが来るなというところで4つ*出願先を決めたので、10月の提出期限ぎりぎりまで決めなかったですね。

 

Admissions testをやって、その点数を大学が見てそれが良かったらインタビューに呼ばれて、インタビューを通ったらオファー*があってA-level試験、という3つのステップなので、1個目のステップが通らなかったらもうダメです。だから、自分の点数を見て、絶対に4校しか受けられない中で4校から3校ぐらいはインタビューほしかったので、Safeな(可能性の高い)大学で受けてみました。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

テストのスコアも考えつつ、オープンキャンパスに参加したりランキングも見たりしましたか?

 

オープンデイも行ったりしたけど、特に印象は変わりませんでしたね。サウサンプトン大学のオープンデイに行ったんですけど、その時天気がすごく良かったのでいいなって思ったけど、インタビューの日はちょっと曇ってて、あれこんなとこだったっけ?って感じでした。なので、オープンデイだけでは決めにくいですね。

 

ロンドンはそんなにキャンパスが広くない感じで、サウサンプトンとかは行ったらもう街がほとんどキャンパスっていう感じなので、人によって好みが分かれます。でも僕はチョイスがなかったというか、UCATの点数で入れる大学の数も限られているので、まずはインタビューが取れるところって決めて選びましたね。
 

あとは、Medicineのコースは大学によってCourse structure(コース構成)が違うので、やりたい内容かどうかも見ないといけないです。クイーンメアリーは1年目からGP(一般医)で患者と接する機会があったり、Cadaver(解剖用の人体)をDissection(解剖)したりするので、やることが早い大学でいいなと思いました。

 

違うところでは、最初の2年間は完全に勉強だけで、Knowledge(知識)を100%にしてからどんどんPatient contact(患者との接触)とかにトランジションする大学もあります。大学によって構成が違うので、5年間もあるので自分が一番やりたいコースを選ぶのも大事なんです。

 

*4つ=Medicineは4校まで出願可能。それ以外の専攻は5校まで

*オファー=合格通知。条件付き合格のことがほとんど。

 

 


5年間でMedicineのDegree(学位)が出て、そのあとに大学病院などでFoundation year(研修期間)が2年間あって、そこはJounior doctor(研修医)としてやりながら勉強をします。そのあとにSpecialise(専門化)をして、例えばSurgery(外科)とかAnesthesiologist(麻酔科医)とか専門的なことをやり始めます。

 

研修医が終わった後の選択肢として、一般医のGPは人気がありますね。Private(開業)に行くとお金も大きいので。あとは、オーストラリアに行く人も多くて、それもやっぱりお金の理由です。最初の5年はみんな同じで、そのあと2年も大体同じで、そこからどんどんやりたいことが分かってくるので、そこから勉強が変わっていきますね。

 

<strong>Maki</strong>
Maki

Medicineは6年のコースもありますよね?

 

ほとんどは5年間なんですけど、大学によっては1年間のIntercalation*があるので6年間になります。Master’s(修士課程)を1年間でできるのもあります。クイーンメアリーは5年間のコースで、Intercalationはやりたかったらそのオプションもあるけど、やりたくなかったらやらなくていいとなっています。中には必須ところもあるんですけど、僕は選べるところが良かったです。

 

*Intercalation=他専攻の学位を取得すること

 

 


インタビューは12月から4月くらいに受けて、大学によって最初のオファーが2月に出て、最後のオファーが4月ぐらいに出ます。長い間をかけてインタビューに呼ばれるので、待つ時も結構ストレスが溜まります。

 

僕の一番最初のインタビューがクイーンメアリーからのインタビューで、学年で一番最初に来たのですごい安心できました。本当に大学によって違うので、友達がある大学からインタビューのオファーが来たって言ったら「あ、やばい。僕には来ないのかな」とか思ったりしてしまいます。

 

レスター大学は、一番UCATの点数が高い子からインタビューが来て、低めの子はどんどん後になるから、いつカットオフがあるかを待つのもストレスでした。大学からのオファーも結構ゆっくりきて、その間にはA-levelの勉強で忙しいので、インタビューの準備もしながら、待ちながら、勉強しながらっていう感じで、やることが多かったです。

 

 



大学のウェブサイトに、オファーが来るならこの条件が来ますっていうのが書いてあって、それが大体A*AAかAAAなんですね。なのでとにかくA*を1つ取る、あとは2つは絶対にAを取れるように勉強しました。自分の中で一番良い成績を取れるように頑張るんですけど、目標の点数は大体分かっているので、そこは勉強しやすいのかなと思います。

 

良かったなと思ったのが、僕の高校はMock(模擬試験)が最後の最後、4月ぐらいまであったんです。そこでまあまあな点数で、これでは医学部に入れないような点数が出てやばいと思って、そこから本当に勉強をちゃんとし始めました。やっぱりプレッシャーがないとやらないので、そういう構成で僕は良かったなと思います。

 

1年目はどうやって答えるか答え方もそんなに教えられなかったので、勉強するのが難しかったです。自分で頑張って、教えられたことを意識して勉強してたんですけど、特に良く行かなかったです。でも2年目からみんな気づき始めるんですよね、全部知っていても答え方が分からないと点数が取れないって。

 

そこから友達同士で教えあったりして、やっぱり一番重要だったのはPast paper(過去問)をやることですよね。学校からは、4月ぐらいまで過去問を使い果たさずに残して、試験直前に全部やれと言われていました。やっぱりPast paperをやり始めてから全科目すごく伸びて、すごくやっぱり答え方が重要なんだなとやっと4月くらいに分かりました。
 

 



結局ロンドンにいたいなと思って。1年は寮で過ごしたんですけど、家からも近いので2年目は家から通う予定です。あと、先ほど言ったPatient contact(患者との接触)がすごく早くて、最初の2年間ずっと勉強するのもA-levelでやってきたので、医学部っぽいこともしたかったのでコース構成も良かったです。

 

キャンパスも悪くなくて、ホワイトチャペルというイーストロンドンの方にあって、中心からも遠くないです。

 

 


 

 

この記事のもとになっている対談はこちらからご覧いただけます!

(前編) ロンドン大学現役生が医学部入試を徹底解説 – 面接対策/志望校選び【留学生対談シリーズ】vol.8

 

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University of London, Queen Mary 公式サイト:

Queen Mary University of London
Queen Mary University of London is an established university in London's vibrant East End committed to high-quality teac...

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